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HN:
-
性別:
非公開
自己紹介:
2005年3月 大学院修士課程医療薬学専攻(臨床薬学)修了
2005年8月 渡米、カンザス大学Pre-Pharmacy課程編入
2006年8月 カンザス大学薬学部Doctor of Pharmacy課程入学
2010年5月 卒業、Doctor of Pharmacy Degree 取得
2010年6月 ペンシルベニア州フィラデルフィアの大学病院にてPharmacy Practice Residentとして勤務
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外国人の私ははアメリカ人と同じようにはいかないこともある。
インターン先を見つけるのにほぼ1年。でも担当者に連絡を取り続けた。
以前からの知り合いの薬局長の力に助けられたのだと思うのだけれど、
最終的にはインターンとして採用してもらえた。

留学生を受け入れるのが初めてということや、
普段から外国人と交流することが少ないこともあってか、
中には、私とどう接して良いのかっていう
戸惑いオーラが出ていた人も多かったけれど、
一ヶ月経って、今では私のことを外国人という目ではなくて、
他の薬学生と同じように接してくれる。

今はまだ電話に出られないとか、
他のインターンと同じようにはいかないけれど、
そんな私を嫌がったりする人は1人もいない。わざわざ気をつかって
寿司の話題や日本食レストランについて話題にしてくれたり、
昔日本人の友人がいて、名前も何も覚えていないけれど、
その人を見つけるのはどうしたら??
というちょっと難解な質問をしてくれたり、皆、何かと話しかけてくれる。

私のプロジェクトのための調剤エラーのカウントも、
昨日一週間ぶりに行ったら、知らないうちに始めてくれていた。

ある友人から言われたことがある。留学生にとって、
ビザの問題も含めてフェアでないことはたくさんある。
アメリカ人の何倍も待つことに耐えなければならないけれど、
それでも、そうして得られたことに対する、
感謝の気持ちや喜びは大きいはずだと。

私は今、本当に良い人に囲まれた職場でよかったと、
そして何より感謝の気持ちでいっぱいだ。

今はタイにいる恩師に先日言われたこと。
今、周囲の人々が私にしてくれていることを、
将来、ひょっとしたら30年後になるかもしれないけれど、
どなたかにして差し上げてください、と。

そのとき、私には何ができるだろう。
そんなことを考えた一週間でした。

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今日は雪で休校でした。
KUはどんなに雪が降っても休校にならないと聞いていたので、ルームメイトに教えてもらっても最初は信じられなかったけど。

KUでは休校は基本的に当日の午前6時以降にラジオ、ウェブサイト、電話案内で発表されるルールなので、何も知らないまま朝から午後の授業の宿題をやってました。私が休校を知ったのは午前11時!実際には6時過ぎに発表されていたようです。

でも、上には上がいて、夕方4時ごろに友人が慌てて電話してきました。私に教えようと電話をくれたのですが、思わず吹き出してしまいましたよ。遅すぎるって・・・。

そんなわけで、休日を満喫。

先月から病院で週1回、インターンとして働いています。

毎週、Omnicellという機械と格闘中です。
この機械はAutomated Dispensing Cabinetというもので、
日本では、Pyxisというブランドのほうが知られていると思いますが、
Omnicellも機能としては同じものです。

薬を補充している間に看護師が来て中断しなきゃいけなかったり、
補充している途中で、引き出しの蓋が何かのはずみで閉まってロックされてしまったり。。。
さらには、入りきらない量の補充指示がでていたり。。。。

5mLの生理食塩水入り注射器を90本、一番上の棚に補充。
でもそのうちに一杯になって総崩れ。
頭の上に雪崩のごとく落ちてきてしまう始末。
しかも、長く引き出しを開けすぎたのか、エラー音が鳴り始めて・・・。
看護師さんに見られなくてよかった。。。

薬局内でもまだ薬の場所がわからず、クラスメイトに聞きながらピッキングをやってます。
場所を聞くにも、薬の発音が正しくないと聞き返されてしまうので、発音を練習するには良いのですが、忙しいときは結構、緊張します。
昨日は、Albuterolの発音に苦戦しました。自分では日本の言い方では言っていないつもりなんですけどね。。。

昨日はなぜか普段の2倍以上の忙しさ。普段はこっそりハンバーガーを食べたりしているクラスメイトが、汗を流して働いていました。

このインターンシップをするために取っているIndependent StudyのコースのProjectも進行中。

こんな感じで、インターンをやってます。

KUで使われるPharmacotherapyの教科書が変わりました。
去年までは、Dipiroの”Pharmacotherapy - A Pathophysiologic Approach”という、日本で大学院時代に使っていた教科書でした。

教授陣の間で採用教科書についての話し合いが行われて、
その結果、より使いやすいということで今年から別のものに変わったのです。
"Pharmacotherapy - Principles & Practice"というものに。

Dr. Dipiroを含めて著者の一部は同じだし出版社も同じなので、期待していたのですが、内容が去年まで採用されていたものに比べて浅すぎる印象です。症例が所々載っていて臨床を前面に出しているのは解るのですが、同じ厚さの割りに、中身が薄いというか。。。
読んでいても踏み込んだ内容が少なすぎる印象で、一気にモチベーションが下がってしまいました。

一体、なんでこっちに変わってしまったの??って感じです。

授業の内容も今のところ、私が満足できるものではないなあ、というところ。カリキュラムが突っ込みどころ満載です。これでみんなわかっているのかな~と。

ここに書くほどのことでもないんだけど・・・
Pharm.D.クラブのコラム原稿がまだ書き終わりません・・・・

夜が明けたら、冬休み最終日。雪になりそうです。
今日は家にこもって書き上げます。夕方からは冬休み最後のパーティにお呼ばれしてます。
あと一日・・・。

最近考えていること。それは、こっちに来てから考え方が変わったな、ということ。

まだ日本にいた頃は、アメリカの薬学部に入ることが手が届かないくらい、遠い存在でした。自分の夢を口にすることが恥ずかしかったくらい。だから、入学が決まったときから1年目くらいまでは、自分の留学経験が貴重と言われて納得してたし、自分が特別な人間のようにも思えなくも無かったかな。何より、受験のプロセスも含めて、いろんなことを乗り越えてきた達成感みたいなものでいっぱいだった。

でも、今は少し違う。私がどんなに回り道をして辿り着いたことを自慢したところで、ここアメリカでは全く関係のないこと。日本の薬剤師がアメリカの薬学部にいることなんて、たいしたことではないんじゃいかと思う。私以外にも、英語が母国語でない学生はここカンザスにもいる。ただ単に、日本人が少数派なだけだ。こんな環境にいるからかもしれないけれど、1つの国や自分のポジションみたいなものに固執していることが無意味に思えてしまう。将来、日本に帰ったら話はまた別だけれども、今は、ここにいる間は、この考え方で通したいと思うんだ。

卒業まであと2年半。日々発見がたくさんある。この経験を日本の方々と共有するという考えは、少し前の自分だったら疑問を抱かなかっただろう。でも、今は少し違う。私がアメリカで学ぶ目的は、ここの教育を見てそれを日本に伝えるということではないと思うから。アメリカの教育や薬学に関する情報を伝えるというのは、言葉の壁と時間と経済的な問題がクリアできれば誰でもできることだと思う。確かに、留学したい全ての人が留学できるわけではないことは重々承知だ。でも、私が見たこと、知ったことを発信したところで、それは数ある薬学部のただ1つの大学の、しかもその1学年の私が知っている範囲のことだけであり・・・またそれには私の主観というバイアスが入ってしまうでしょう。そういったことは私が日本にいたときも、アメリカのことを見聞きして感じていたことですが。。。
こんなことを色々考えていくと、結局のところ行き着くのは、私の夢はもっと違うところにあるということだ。

渡米する理由って皆それぞれ。そして皆それぞれの色で輝いている。だから、私は私でいいんじゃないかなって。それが今の私なりの結論です。

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