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2005年8月 渡米、カンザス大学Pre-Pharmacy課程編入
2006年8月 カンザス大学薬学部Doctor of Pharmacy課程入学
2010年5月 卒業、Doctor of Pharmacy Degree 取得
2010年6月 ペンシルベニア州フィラデルフィアの大学病院にてPharmacy Practice Residentとして勤務
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色々とありましたが、今日正式に内定をもらえました。やっと担当者の人が電話をくれました。やれやれ。
ここでもまた、びっくりすることが。
人事担当者「これから24時間以内にERでDrug Screeningを受けてください。」
私「へ?・・・・・」
人事担当者「今日は夜11時まで、明日は7時から4時半までのいつでもいいです。」
私「ERってこの病院のERですか?」
人事担当者「はい。いついらっしゃいますか?」
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ちなみにこの電話があったのは夕方4時半。だから明日の4時半までということか。実はこの病院、高速を飛ばして40分ほどの隣町にあります。9月に面接で初めて行った所なので、24時間以内と突然言われて焦りました。明日は、サンクスギビング前で休講になったため、初めて平日なのにお休みなのです。偶然。だから今日、電話をもらえてよかった。これが試験前日だったりしたらと思うと怖いです。
それにしても、こういうことをアメリカの病院は実施するんですね。ERも初めてだけど、Drug Screeningというのも初めてだ。そういえば、日本で国家試験に受かった後、厚生労働省に免許の申請をするための書類にもこういうチェック項目があったけれど、近所のクリニックで腕を簡単に見られただけで、すぐ証明書をもらえた記憶がある。日本はまだまだ甘いですね。
インターン先が決まったのはいいが、人事担当者が電話に出ない。折り返し電話をくれるようにメッセージを何度も入れているのに連絡なし。
1週間、何もわからないまま。薬局のコーディネーターに電話したけれど、人事の手続きをまずしなきゃ先の予定は立たないらしい。
このインターン先、初めて連絡を取ったのはかれこれ1年近く前になる。
こちらに来て、待つことにはなれるようになったと思うけれど、時間の次元がこんなだと、何も進まないまま卒業になってしまうんじゃないかとさえ思うのだ。
このインターン先とのやりとりについて話したら1時間でも説明しきれない。
そんな回り道をしている間に、隣の席の男の子は今学期からその病院で働いている。私よりもずっとあとにアプライしているというのに。面接があったのは9月。返事が来たのは11月に入ってから。
ようやく決まったインターン先とはいっても、他の学生よりも極端に働く時間は少なく、週1で平日の夜6時間という言わば「お試しインターン」というか、義理で雇ってくれた??とも思えるもの。隣の席の子はまだ1学期間しか働いていないけれど、今日話をしたら、来学期は”Different Level"のインターンなんだと。
日本人の友人には、外国人なんて最初はそんなものだし、ここから徐々にステップアップをしていけばいいよ、と励ましてくれたりする人もするけれど、内心は複雑だ。結局のところ、私を他の学生と同等には扱ってくれていないのだ。私の熱意や将来の目標、日本での経験を私なりにアピールしたし、それを買ってくれたように見えたけれど、今になって思うと疑問だ。しかも、コーディネーターからは、勤務開始は12月でも新学期でも、いつでもいいよ、なんて言われて拍子抜けしてしまう。
病院のインターンは募集の絶対数が薬局に比べて少ないから、病院が有利なのはわかっている。レジュメを送っても返事をくれたのはこの病院だけだ。私の英語が未熟なのもわかっている(でもインターンの業務をこなせる自信はある)。でも私にもプライドがある。それでも、せっかく得た病院インターンのポジションを断る度胸はない。というか、ここから徐々に認めてもらえるようにするしかないんだと自分に言い聞かせている。現実は覚悟している以上に厳しいのかもしれない。
思い起こせば日本で大学生をしていたころは、過去問収集が当たり前のように行われていたし、過去問に似たような問題は確実に解けなければ再試という流れだった。しかも、日本では試験の形式を前もって教官に聞くのはタブーだったから、マークシートなのか、筆記なのかというのも過去問からしか予測できないところが多々あった。ご多分にもれず、私も過去問を利用していた1人だった。教官にとっても過去問が出回っていることは暗黙の了解だったようなところもある。
でもここアメリカでは、少なくともKUの薬学部では、教官が配布しない過去問を入手することはAcademic Misconductになる。でも先週、実習の間にクラスメイトが話していた会話を偶然、耳にしてしまった。その後、親しい友人も実は過去の問題の解答を手に入れていることを話の流れで知ってしまった。日本ではほぼ全員が結局のところ同じ過去問をもっていたから、有る意味、公平だったのだけれど、ここでは一部。しかも、極力表ざたにしていないところが姑息だな、と思う。
もし、私が五年若かったら、自分が過去問を持っていないことをすごく不安に思ったかもしれない。でも、今の私は、ただ単に試験で高得点を取って良い成績で卒業することよりも、何をどれだけ吸収するかっていうことが大事なんだっていうことがわかっているし、そんなものに頼る必要もなければ、そういう手段を利用する人を気にする必要もないのだ、と自分に言い聞かせている。この一件を知って以来、試験の準備にも熱が入るようになった気もするのだが、それでも点数が思っていたように出ないと、落ち込んでしまう自分がいる。
大部分の人はそんな手段を利用していないと思う、というか、そう信じたい。だから自分の成績が悪いのはただ単に、勉強の仕方が悪かったか、準備が不十分だったからだ。
試験の結果が最悪だった。
平均点もそんなによくなかった。
その平均点マイナス10点というのは、自分でも信じられなかった。
周りには絶対に負けない自信があったPharmacy Practice。
試験前は勉強した、しっかり準備したという自信もあった。
回収された試験問題と解答を閲覧する時間が設けられたので行ってきた。
自分の答えがどうして間違っているのか理解できなかった。重症である。
英語がわからないのではなくて、ニュアンスの取り方を間違っていた。要は、質問者が意図していることと違ったように問題を理解していたのだ。
昨日、私はそれを英語が母国語でないせいだとか、文化的違いのせいにしていた。時間が足りなかったせいにもした。
パニックになって教授にメールをした。私が今足りないのは"learning to think about things in a clinical way, and learning what issues to think about"
だと指摘された。さらに、こういう問題はアメリカ人学生にも起こるとのこと。
その指摘を受けてはっと気づいた。言葉のせいではなく、わたしの能力の問題なのだ。昨日の自分を恥ずかしく思った。言葉のせいにするのは留学生として失格だ。最低だと思う。もちろんそういうハンデはゼロじゃないとは思う。でもそれを承知で留学しているはず。他の学部ならまだしも、外国人という甘えは許されない薬学部。卒業後もこっちでやっていく覚悟で入った以上、アメリカ人と同等なのは当たり前だ。言葉のせいにしている限り、アメリカ人より出来なくて当たり前って自分で自分をあきらめているようなもの。言葉のせいには二度としないようにしなきゃと反省した。
もう1つ、私は自分の能力を過信していたところがある。教授が指摘する「臨床的な判断力」について、私自身、自信があった。でもそれは何も根拠のないものだった。考えてみると、日本でそういった能力を要求されたことはあまりなかったのではないだろうか。学生の立場では観察するだけで、実際に判断した経験はほとんどなかったのかもしれない。国家試験対策では教科書的な答えは1つで、あとの選択肢は絶対に間違いだった。でもここの問題は、「症例の患者に対して一番適切なのは?」となる。テキストの丸暗記では通用しない。私にはそういった能力が欠けていたのか、あるいは日本でその能力を身につけなかったのか・・・。
初心にもどって、一からやりなおし。
先々週は試験ラッシュだった。それも先週の月曜日の試験で一区切り。帰ってきてすぐに就寝。翌朝6時までかれこれ15時間は一度も目を覚ますことなく眠ってしまった。先週一杯はなんだか冬眠に入ったようにまったり過ごした。
でも、試験の結果が返ってくると、色々と反省。試験問題を研究すればもっと効率よく点数を上げられるんじゃないかと。次に向けて始動しなきゃというところ。生化学のクラスでは、クラス全員の点数が今回の試験から各小テストの結果までこと細かにのウェブサイトに掲載された。学籍番号しか載っていないので、プライバシーは守られてはいるものの、なんだか日本にいた頃を思い出した。こんなことするの、アメリカでは珍しいから。このリストをみると、上位数人は圧倒的な高得点だ。まあ、生化学の学位を持っているひともちらほらいるので、そういう人たちだとは思うのだが、あのTrickyな問題だらけの試験で、98点なんてのを見るとため息をついてしまう。どういう頭の構造をしているのかと・・・。と他人の点数を眺めつつ。。。まだまだ修行が足りないなと思うのだ。リベンジは一ヵ月後。