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2005年8月 渡米、カンザス大学Pre-Pharmacy課程編入
2006年8月 カンザス大学薬学部Doctor of Pharmacy課程入学
2010年5月 卒業、Doctor of Pharmacy Degree 取得
2010年6月 ペンシルベニア州フィラデルフィアの大学病院にてPharmacy Practice Residentとして勤務
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秋学期の実習は生化学で、日本でやっていた実験とほぼ同じだったけれど、実験というか基礎系の実習はこれだけ。今学期からは早速臨床系の実習が始まりました。週1回、午後1:30から4:20まで。
1日目は、前の学期の授業で習った処方箋記載項目(有効期限など)やラベルの記載項目の確認。特にControl Substances(麻薬や向精神薬など)と一般薬の場合では異なるのでその辺りの説明を受けた後、実習室に移動。1つの実習室に講師2人、学生13人。2人に1台のパソコンが割り当てられています。そういえば日本では実習で手書きの薬袋を書いたっけ。ちなみにアメリカでは、手書きのラベルは認められていません。
処方箋を出力して、ラベルに載せる内容を画面上に入力します。その後印刷。処方箋の裏に処方番号、薬剤師名、処方年月日、調剤年月日、薬剤のLot番号と有効期限を記載します。
その後、薬局関連のジレンマという課題に取り組みます。私が割り当てられたのはこれ。
ある患者が交通事故で患った腰痛のために麻薬鎮痛剤を30日分処方され、リフィルも4回分ある(つまり必要であれば1ヶ月おきに薬局に来てさらに30日分の薬を受け取れるという仕組み)。しかし、この患者は1週間おきにリフィルをもらいに訪れ、その後も何度も医師に新たに処方せんをもらって同じ鎮痛剤をもらっている。薬剤師が不審に思い、患者に聞いても、旅行先のホテルに置いてきた、などと毎回不自然な理由であった。さて、あなたがこの薬剤師だったらどうしますか?
このジレンマについての課題は毎回出されるようです。医療従事者としての倫理観を養うといったところでしょうか。
二日目はControl Substancesの処方でほぼ同じ内容。三日目は点鼻薬や点眼薬といった外用薬でした。ここで面白い出来事がありました。毎回、最後に1人ひとり教官のチェックを受けて終了するのですが、教官に指摘されたこと。実は、私は点鼻用スプレーと点眼薬のラベルに"External Use Only"のシールを付けたのですが、これらの薬剤はInternal Useになるんですって。理由はCavity(腔)に入れるものだから。で、眼は?と思った私はなんで?と質問すると、どうやらExternalは皮膚のみだそうです。私は内服、外用の概念しかなかったものだから、これにはビックリしたよ、ほんと。私のラベルを見た教官も目を丸くしていた。だって知らなかったんだもん(赤面)。外国人にはアメリカ人とは違う常識があると思われたかもね。ちなみに"For Nasal Use Only"または"For The Nose"と記載するのが良いそうです。