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-
性別:
非公開
自己紹介:
2005年3月 大学院修士課程医療薬学専攻(臨床薬学)修了
2005年8月 渡米、カンザス大学Pre-Pharmacy課程編入
2006年8月 カンザス大学薬学部Doctor of Pharmacy課程入学
2010年5月 卒業、Doctor of Pharmacy Degree 取得
2010年6月 ペンシルベニア州フィラデルフィアの大学病院にてPharmacy Practice Residentとして勤務
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今週は試験ラッシュです。来週の水曜からサンクスギビングのお休みが始まります。いつもこんなふうに休暇の前に中間試験が重なります。試験前に図書館でEnergy Drinkを飲みつつ・・・気合を入れるのが最近の願掛けになっています(笑)。

普段は毎週金曜日に2科目小テストがあって、その他にレポートなどの課題もあるのですが、この時期、それにこの試験が重なるので、時間の使い方が鍵になります。

日本では試験なんて中間と期末くらいだったけど、カンザスでは5回の中間テストの後に期末試験のある科目まであります。週に4回ある授業では、範囲が膨大すぎて、どうやって期末試験に備えよう・・・と今から途方に暮れつつ・・・取り掛かるしかない!

日本で既に習ったことのあるものもあれば、うーーん、忘れた・・・っていうのもあるし、これ初耳・・・っていうのもあるけれど、週4回も授業があると次の日に、前の日の内容を忘れないので合理的だな、と思います。それと、暗記よりも理解重視です。DNAが転写、翻訳されて、それからたんぱく質が合成されるまでのアニメーションが、頭の中で出来上がっているのには自分でもびっくりします。タンパクの50Sサブユニット・・・ってなんだ?と思いながらも、結局数字を暗記していた国試前に比べれば、今は色々なことが頭の中ですっきりした気がします。

とまあ、こんな感じでカンザスでの日々を過ごしています。

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9月にShadowingという課題で某大手ドラッグストアに見学に行ってきました。

このShadowingというのはその名の通り、クラスメイトがインターンとして働いている薬局に行って、働いている様子を見学してレポートを提出するというもの。8月の入学当初で既に、半数近くの学生がテクニシャンやインターンとして働いていました。教官が2人または3人ごとのグループに割り振って、

「カリキュラムとして必要です。APhAでも推奨している課題なので許可してください。」

というような内容の手紙を学生に持たせます。あとは学生自身でアルバイト先の薬局の許可を取り付けて、働いている時間帯にクラスメイトに見学させてあげます。

教員の引率もないし、大学と全く関係のない薬局がほとんど。始まる前には、こんな課題を受け入れてくれる薬局は寛容だなあ・・・さすがアメリカ!と思っていたけれど、やっぱり問題が発生してました。何箇所かの薬局は忙しいという理由で拒否したため、その薬局に割り振られている学生は大変だったようです。

私は運よく、無事に見学してきました。その薬局のインターンをしている私のクラスメイトは掃除に割り振られていたので、急遽、薬剤師にShadowingできることになり、有意義な2時間でした。2人の薬剤師も親切に説明してくれたし、質問にも答えてくれました。

薬局のカウンターの中を見るのは初めてだったので、見るもの全てが新鮮でした。カウンターの前にベンチが1つしかないのも不思議でした。患者さんはどこで待つのかと思ったら・・・薬局内で買い物をしているんですね。監査終了後に薬剤師が店内放送で名前を呼ぶと、患者さんが取りにくるのです。ドライブスルーもありました。でも、保険会社とのやりとりで手間取ったりするので、結局車を止めて店内に来てもらう、ということもありました。

インターンは処方箋の内容をコンピューターに入力して、その処方箋をスキャナにかけたり、その薬剤のボトルを棚に取りに行ったり、調剤が終わった残りのボトルを戻したり、患者さんにお薬を手渡したりして働いていました。彼らのおかげで薬剤師はほとんど同じ場所に立ったまま仕事ができます。コンピューター画面を見て、入力された処方内容と実際の処方箋の画像を見比べます。錠剤をカウントしてからボトルに入れます。錠剤の識別記号や形をコンピュータ上の映像と見比べたり、保険関係の入力や確認をしていました。日本と違うのは、保険会社とのやりとりに時間がかかること。電話をしても土曜日で繋がらなくて、結局患者さんに月曜まで待ってもらうということもあったし、コンピューター上で保険会社の承認が得られなくて、他の薬剤師と相談していたり・・・。このあたりのことは正直、複雑で聞いていても何も理解できませんでした。

この課題を終えての感想としては、日本の調剤薬局とほとんど違いがない、ということ。私は以前、シアトルの病院で研修を受けたことがあり、それが留学を決めたきっかけの1つでした。新しいことが多くて、毎日感激することばかりだったのです。でも、今回はそのときほどの感動はありませんでした。一時滞在ではないので、その分今のほうが冷静なのかもしれないけれど。私が患者だったら日本の調剤薬局に行きたいとも思いました。なぜなら、初めて処方された薬剤に関しては薬剤師がカウンセリングしてましたが、リフィルといって同じ処方箋で再度調剤してもらう場合には、インターンやテクニシャンが手渡します。なので薬剤師が直接患者と接することが極端に少ないんです。日本では患者が頼まなくても、副作用が出なかったかとか、服用後の症状などを聞いてもらえますよね。違う国のことを知って、初めてわかったこと。日本はそういう点で安心できるなあと思いました。

昨日からこちらで話題になっているニュース。

米国内でOTCとして売られているアセトアミノフェン500mg錠のリコールです。 Perrigo という会社のものなのですが、Wal-MartやKrogerなど複数のジェネリックのブランドが対象で、合計なんと、1100万ボトルにも上るようです。原因は金属片混入。ちなみに、今のところ健康被害は確認されていないとのことです。

クラスメイトには薬局で働いている人が多いので、もう朝から大騒ぎ。

それにしても想像がつかない数ですね。

昨日は29℃まで上がったのに、今日はまた冬に逆戻り。カンザスはいつもこんな感じで徐々に季節が移っていきます。半袖を着たりセーターを着たり・・・衣替えなんて不可能です。

先週のDean’s Orientationの授業で、過去のAPhA (American Pharmacists Association )の年会で行われた講演のビデオを見ました。演者はDr.Rachel Naomi Remen, M.D.。UCSF School of Medicineの教授で mind-body health movementのパイオニアなのだとか。

45分間にたくさんの名言をエピソードを交えて説明していました。どれも印象深いお話ばかりで、学部長も、毎回この講演を聴く度に新たな発見があると言っていました。

"Do you work to get paid? or, Do you get paid to work?"

"It's not about the pills, its about  the people."

"To bring meaning into your work may require that you redefine or reassess professionalism."

 (以上、Dr.Rachel Naomi Remen, M.D., APhA Annual Conference Presentationより引用)

このほかにも、患者とのコミュニケーションについて、プロフェッショナルとしての振舞い方などの話もありました。

日本では、「患者さんが自分の家族だったとしても納得できるか」を考えながら仕事をするように、ってよく言われますよね。でも米国の医療はとてもビジネスライクだと思っていたので、スピリチュアルな話を聞くのは意外でした。でも、こういうことをディスカッションする講義があって、上手く言えないけれど、アメリカ人も日本人と同じなのだと思い、正直ほっとしました。

先月から2つの教科で講師が代わりました。

今までは全てアメリカ人の教授による講義だったのに、今度は英語が母国語でない先生。生化学はドイツ語圏出身に、免疫学はイスラエル出身の先生になり、講義内容を聞き取るのに苦労しています。

アメリカ人の学生は問題なく理解しているようなのですが、留学生(私1人ですけど・・・)は訛りのある英語に慣れるのに時間がかかります。アクセントの違いだけではなくて、聞きなれないフレーズが出てくることもしばしば。特に1つ1つの文章が途切れ途切れになると、もう何が何だか訳がわからないんです。そういう時はアメリカ人でも隣の人と確認しあったり、講義を中断させて質問したりすることがあります。

そんな日が続いて、改めて「言語を習得する難しさ」を実感しています。何年いてもネイティブとの違いは歴然、という場合がほとんど。外国人の少ない中西部だから、ということもあるのでしょうか。西海岸など移民の多い地域なら、いろんな英語があってどれも受け入れられやすいのかもしれませんね。

アメリカ人の中でも、外国人の英語を聞き返さなくても必ず理解できる人と、何度も聞き返して初めて理解できる人がいます。私の友人の1人に前者のプロがいます。留学生の友達が多い彼女曰く、ずっといろんな英語を聞いていると、言いたいことが勘でわかるようになるのだとか。日本で通っていた語学学校の先生も、今思えば彼女のように下手な私の英語を理解できる人だったのだと思う。こういう人たちに囲まれていると、自分の英語が上級だと錯覚してしまいがちです。アメリカにいても同じことが起こりえます。特に日本語を専攻している学生のまわりにはいつも日本人がたくさん。彼らにとって、日本語英語を理解するのは簡単です。

卒業後を考えたとき、誰にでもわかる英語を話せるようにならないといけないんだなと思います。でもそれってどれくらい英語が上達すれば達成できるのだろう・・・。先は長いなあ・・・。

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