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2005年8月 渡米、カンザス大学Pre-Pharmacy課程編入
2006年8月 カンザス大学薬学部Doctor of Pharmacy課程入学
2010年5月 卒業、Doctor of Pharmacy Degree 取得
2010年6月 ペンシルベニア州フィラデルフィアの大学病院にてPharmacy Practice Residentとして勤務
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先週、今学期最後のPharmacy Skills Labで行われたのがこれ。
カンザス州では3年前より、認定を受けた薬剤師が予防接種を実施できることになった。
最近薬学部を卒業した薬剤師は必修科目として講習を受けているので、基本的に皆認定を受けているが、それ以前に卒業した薬剤師が、この認定を受けたい場合、講習を受けて試験にパスしなければならない。そういう薬剤師のために、KUでは毎学期に一度、土曜日にこの講習会を開いている。
授業では、ワクチンの種類や保管方法、最近の伝染病の疫学、統計、その他にワクチンによるショックが起きた場合の対処法(エピネフリンなどの注射薬を常備しており、必要に応じて薬剤師が筋注投与できる)や、その症状なども習った。針刺し事故を防ぐために開発された注射針の紹介もあり、Labではこの中のひとつを使用した。ワクチンを全て筋肉または皮下内に投与した途端に針が筒の中に引っ込むというもの。
アメリカならではなのが、州によってルールが違うところ。カンザスでは、薬剤師は18歳以上にしか接種できないが、隣のネブラスカでは、年齢制限はない。また、カンザスでは、プロトコールの承認を医師から受けなければ、予防接種を実施できないことになっている。すなわち、誰でも実施してよいわけではなく、認定薬剤師のいる薬局ないしは施設が、プロトコールを立て、近隣の医師に承認をもらうという手続きが必要。このプロトコールには、どの予防接種を受け付けるかに始まり、どのようなショック症状が、どのような時間経過で見られたら、どの薬剤をどのくらい投与する。。。など細かく決められなければならない。
そんな複雑な手続きはあるけれど、最近ではスーパーの中の薬局など色々なところでインフルエンザの予防接種が行われている。
Labでは生理食塩水を用い、まずは0.5mLをバイアルから 注射筒内に無菌的に移す練習。次に、皮下注と筋注を学生同士で練習し、最後にそれを教官に確認してもらった。中には、躊躇してしまい、かえって痛みが出てしまったり、翌日に腫れてしまった人も。でも、上手く出来れば、絆創膏を貼る必要もなく、痛みもほとんどない。
前日のLabの学生の中に痛みが強くて泣いていた人がいたという噂を耳にしていたので、当日は緊張したけれど、結局、何も問題なく終わった。
フロリダは、現時点で薬剤師は予防接種できないんですよ。でも現在、Immunizationの法改正の真っ最中だから、もう少しでこの現状も変わると思うけど。
ところで、トルネード!管理人さんは大丈夫でしたか?今日、久しぶりにテレビをみてびっくり!お大事にー。
連日ニュースで報道されているので、カンザスはもう竜巻の名所になりつつあります。Lawrenceは金、土曜日にTornado Watch、日曜の朝にThunderstorm、午後からFlood Warningが出ていました。今もカンザス川が氾濫の恐れがあるみたいです。今週は自然の脅威にさらされ続けていますが、今のところ大丈夫です。